dimanche 2 janvier 2011

聖徳庵での稽古

また半年ぶりに日本に戻ってきました。
いつものように聖徳庵に入ると、いつものメンバーが稽古をしている。
普段は日本に戻るとふくろはぎと太ももがくっつくほど稽古をつけてもらう私だが、今回ばかりは忙しい日々が続き、なかなか稽古に行けなかった。 それでも、私は知っている。いつも心のどこかで考えている。 あそこにいくと、いつものようにみんなが稽古している。8歳の少年から60代のオバサマたちまでが稽古している。 春・夏・秋・冬、みんなそれぞれ人生があり、そのひと時を聖徳庵で同士として稽古している。 
「よし、稽古に行こう!」
子供を友達に預け、車で千本通りまで。

稽古の中で、先生はいろんな話をするが、今回先生はこんな話をした。
師から弟子へ、師から弟子へ、人から人へ、手から手へ、心から心へ、このようにして繰り返し途切れることなく智慧が伝わり守られて行く。私たちは未来を予測し先人が続けてきたように善の心で智慧を広げて行く責任がある。

「This is one of the most inportant thing for you, right?」 これが先生の中で大切なものの中の一つなのですよね。
と私が尋ねると、
「I do tea ceremony only for that.」私はこの為にお茶をやっているんだ。
という答えが返ってきた。

何という強い言葉なのだろう・・・
彼の核心に触れた気がした。