dimanche 3 avril 2011

東日本震災チャリティー



今回のチャリティーでは本当にメンバーの皆様のお陰です。
いろんな方々がお手伝いして下さって出来上がったお茶会。お稽古メンバーも含めて、15人もの人がお手伝いしてくださいました。私一人では到底無理でした。 
みんな一致団結で頑張れたからこそいいものができたと思う。 
皆さん本当に有難うございました。

お茶ブースを担当してほしいとの以来があってから二週間しかなかったのですが、それからすぐに師匠にお話したらとても喜んで下さって、ご友人の一保堂の奥様にお話してくださり、お抹茶を提供して頂くということになったのです!
お茶は濃茶にも使える『幾世の昔』で香りもとてもよかったです。
お菓子はとらやさんが提供してくださることになり、とんとん拍子でいい方向に話が進んでいきました。

当日は大盛況で、お菓子がなくなったのでもうお茶会終了です~ と言ってるのに、「お茶だけでもいいから参加したい」とか、「見学だけでもいいから参加したい」という人も出てきて、ceremonie du the の人気はさすがでした。

形式は日本のお茶会形式で、お点前と半東とお運びと水屋をローテーションにしましたが、最終席だけ私が点前して半東ナシにしたのですが、皆さんじーっとお点前に集中していて、半東なしでもよかったかな~とも思いました。
どうやらフランス人たちは一度畳に座ってみたいという願望があるようで、足が痛くなるので崩してください といってるにも関わらず、ずっと頑張って正座をしたり、畳には3人のみ座ることができるのですが、他の方も「私も座りたい」といって、通路に靴を脱いで座ったりする人もでてきて、なかなか楽しかったです。
「日日是好日」の意味を理解してくださった方はどのくらいいらっしゃるか分かりませんが、皆さん純粋に「日本文化」に興味があるのだと思います。
また、「茶道は日本文化か、宗教か」という質問も出て、これにはてこずりました。
宗教ではないとは言い切れませんよね。
でも、後ほどネット上の茶道コミュニティーに質問を出したら、「限りなく禅の影響は受けているけれど、宗教ではない」との答えが返ってきました。 

茶道用に頂いた部屋は250cm×550cmという縦長の部屋で、もちろん水道などはなくかなり困りましたが、透けるカーテンを用いて、水屋が透けて見えるような構成にしました。
狭い部屋ですので、そのほうが奥行きがあっていいかな、と思ったことと、水屋を見せるという多少斬新なことがしてみたかったのです。

それと、ゆるい感じの音楽をつけました。
パリの皆さんは「ザ日本!」というようなものにはもう飽きている頃かなと思い、フランコージャポネをイメージした茶会にしました。
私が自宅の茶会や茶事でやってきた雰囲気そのままでしたので、これぞYu-an茶会だったかな、と思います。
花は春のイメージでポピーとユーカリの葉を使いました。(花器のところに鞄をかけた人もいますが。。)

チャリティー全体の収益は3,5万ユーロ(400万円程)で、茶会のみの売り上げは870ユーロで10万円くらいでした!
運営の方も、この売り上げに喜んでくださいました。
代表の方が大使館に持っていってくださり、先日赤十字から被災地のそれぞれの県に渡されたと聞きました。

今回の趣旨はこのようなものでした。

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・震災地にバザーの全売り上げを募金する。経費を一切使わず、集まったお金の全てを寄付します。また活動は、非営利、非宗教、非政治的、なものです。(なので、上の質問が出たときは少し焦りました。。)

・震災の様子を多くのフランス人にも知ってもらい、関心を持ってもらいます。

・パリから、目に見える形の活動を行う事で、被災地の方々に、フランスから応援している人がたくさんいる、という事を伝え、勇気づけたいです。

・“遠く離れた大切な祖国、日本のために何かしたい。”
“外にいるからこそできる事をしたい。”

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どこの国にいても日本を想う気持ちはみんな同じなんだな~ と痛感。
この趣旨はまさに私が想っていたことだったので、全力投球でこのチャリティーに臨めたのだと想います。

一日も早く被災された方が、東日本が立ち直ってくれることを心から祈っています。