vendredi 27 mars 2009

女の浪漫




よく『男のロマン』なんて言葉を耳にしますが、『女のロマン』は?

私にとってそれはマカロンです。

10年も昔、大学生だった私が始めてパリに来たとき。 ラデュレで丸くて可愛いマカロンを食べたのですね。 周りがパリっとしていて中はふわふわ。 しっとりとしたクリームの絶妙なバランスに感激したものです。 当時マカロンなんてラデュレしか知らないものだから、初めにして最高級maisonのものを食べていたというわけです。
旅行から帰り、マカロンの虜になった私はあちこちの書店でマカロンのレシピを探してあれこれ試すのですが、どういう訳かふっくらと膨らまないの。 高校生の頃にお菓子作りにハマり、一通りのレシピと失敗は経験済みの私、何故ふくらまないの? 何故ニョキニョキと足がはえてこないの?

その後マカロンはマカロン屋にまかせようと10年が過ぎ、いつの間にかパリでお茶の先生をしていました。
もちろんお稽古のお菓子もよくマカロンを使います。
ピエールエルメやラデュレは大きさもちょうどだし見た目もかわいいのでお茶のお菓子にぴったりなのですね。

先日、日本舞踊の稽古の後、Sさんが作ったというマカロンを戴きました。
素人が作ったとは思えない、周りはぱりぱり・中はふわふわ。 私もやってみようとその日のうちにマカロンに挑戦。 あの時とは違い、今はcookpadという最強の見方がいます。

作る工程で大切なのはマカロナージュをするということ。
マカロナージュって? と思うでしょ。 マカロンを作るためだけの用語なのです。 
しっかりとマカロナージュをして、マカロンをオーブンに入れて・・・ ぐるぐる回るマカロンをみていると・・・ ニョキっと足がはえてきました!!!
しっとりとしたクリームをはさむと、憧れの中はふわふわ・周りはぱりぱりのマカロンが!!!!

来週は旦那様の家族がパリに来るので、手作りのマカロンを出したらみんなビックリするかな。

vendredi 13 mars 2009

花の稽古とパリ散策





今日は裏千家のお稽古。 普段は慌てて娘を託児所に迎えにいかなければいけなかったので、のんびり散歩をしている時間もなかったのですが、早く終わったのでブラブラと歩いてみることにしました。
そしたら何と! 
St-Michel Nortre Dameまで徒歩15分くらいだったのです。 St-Louis島には友人の家があるので、懐かしい通りです。Boulangerieでパンを買って公園で本を読みながら春のひと時をのんびりと過ごせるのはどのくらい久しぶりなことでしょう。 




そして昨日は花の稽古日でした。 茶室に花は欠かせないものということで、月に一度は花の生け方を指導させていただきます。 茶花というのは『季節の姿をかりる』というもの。生け花ではないのでごくシンプルに。とは言え、人さまにお教えするのに花一輪では面白くないので私流に若干豪華に。 今月は桃の節句もあり、新しい春の息吹を感じるような枝を見つけました。 花に続いては茶箱『卯の花』の稽古です。皆様が生けてくださった花をあちこちに飾って稽古です。 
何とも華やかで嬉しい気分になります。

samedi 7 mars 2009

お雛まつり


3月3日はお雛祭り、女の子の日です。
この日はちょうどお稽古だったので、生徒さんのお友達やお嬢様をお招きして、稽古兼お茶会でした。
Reserve pour les filles のお茶会は華やかで楽しいものです。
YちゃんとKちゃんは着物で来てくださって、みんなで灯りを点けましょ ぼんぼりに~♪ と唄いました。

あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花
五人はやしの笛太鼓 今日は楽しい雛祭り

お内裏さまと お雛さま ふたり並んで すまし顔
お嫁にいらした 姉さまに よく似た官女の 白い顔

金の屏風に うつる日を かすかに ゆする 春の風
少し白酒 召されたか 赤いお顔の 右大臣

着物に 着替えて 帯しめて 今日は私も 晴れ姿
春の弥生の このよき日 なにより嬉しい 雛祭り

なんて美しい言葉でしょう。 源氏物語の世界を創造させられますね。