jeudi 27 mai 2010

落とし文

  今日は一日中土砂降りの雨だったのだけど、暑い日が続いていたのでリフレッシュしたカンジで気持ちのいい、というかドドドーって聞こえるくらいの大雨の中で5月最後のお稽古でした。 
すごく勢いのいい雨音を聴いていたら準備がだんだん楽しくなってきて、軸は芭蕉の句「古池やかはず飛びこむ 水の音」とかえるちゃんの絵(濱田松陽画伯筆)に花かご、そして白檀の香りをたっぷりさせたら、5月特有の雰囲気が立ち込めてきました。
お菓子は何か、緑色のものがいいかな~と思ってやっぱり練りきり!に決めました。
 
 実は一昨日の夜、餅粉のお饅頭にしようとせっせと作っていたのですが、何故か気分が乗らなかったのでしょうか、もしくは「早く明日のお菓子を作らなきゃ」と気分が乱れていたのでしょうか。何故か全くうまくいかなく『もうヤメルっ! 明日は棹モノでいっか~』と諦めモードだったのです。。
それが一晩明け、気持ちいい程の土砂降りのお陰で素敵なお菓子(自画自賛!?)を作ることができました。 銘は『おとし文』だったのですが、『朝露』という銘をつけた方が多かったです。 それも素敵な銘ですね。

“落とし文”とは、公然とは言えないことや秘かに想う恋心を伝えるために、伝えたい人の近くに落として拾わせた置手紙のことで、オトシブミが葉を丸めて巻物状にするのがそれによく似ていることから名づけられたもの なんですって。 素敵~!

 さて、お菓子の「落とし文」には白い露のような玉が必須です。 実はコレ、オトシブミの卵をイメージしているのですって。 美しいイメージから昆虫の卵ではギャップが多すぎます。。 せめて朝露が葉に落ちているイメージだとよかったのですが。。 まぁ、いい事ばかり言ってられないですものね。


オトシブミの説明↓↓↓
http://www.tomamin.co.jp/you/05you/050822.htm


お昼の稽古の後にはこんな素敵な虹もでましたョ!

vendredi 21 mai 2010

昨日のお稽古 ~花・マカロン・花月~

 5月も中旬、新緑が目に馴染んできました。 最近は毎回どんな花にしようか楽しみです。 だって、森に面白い花(というか雑草…)がたくさんあるのですもの。 雑草だけど、お茶のお花には雑草(草花といった方が素敵ですね・・・)の方が映えると思うのです。 花屋さんで買ったものはどこかこれ見よがしな花になるけど、山の草花だとしっくりと空間に溶け込みます。 本当の茶人は茶の花を庭などで丹念に育てるのですね~ そして、その日一番いい花を庭から摘んで活けるというわけです。 そんな生活したいですね。
 今日の花は以前娘と森にお散歩に行った時から目をつけていたもの、先週の日曜はまだ蕾だったのに、ちょっと咲き始めている。 額アジサイみたいなんだけど、ちょっと違うみたいですね。

 お菓子は今までで一番人気のマカロン。 以前にもマカロンをお出ししたことはあるのですが、ラデュレよりも人気でした。(もしくはお世辞か??) 生地はプチマカロンサイズだとまぁまぁ上手くできるのだけど、今回のように大きめにしようと思うと割れてカッコ悪くなるのですね 「見た目よりも味で勝負!」とも思ったのですが茶のお菓子は何しろ見た目が重要なので・・・ 今後の課題にします。。
マスカルポーネ+抹茶あんのクリームをたくさんはさむとずっしりと重かった。

 夜の稽古はたくさんいらしたので花月にしました。 「さぁ、何の稽古する?」と言っていたらMさんが「5人いるから花月にしよう!」と言い出してくれて、そうね、そうね というカンジで花月になりました。  Nさんはまだ稽古を始めて2ヶ月目なのでついてこれるかな?と少し心配でしたが、何も躊躇せずこなしているところが素晴らしかった! 何だかこういう風なテンポが心地よく、清々しい5月に全体がピッタリと馴染んでいて、クタクタに疲れたけれど気持ちのいい一日でした。