lundi 26 mai 2014

La nuit des Musee @ Maison Foujita 藤田嗣治美術館でのお茶会 ①


さて、前回の投稿からはや2年!! 

今回、久しぶりにブログを開けてみたのは、Yu-anお稽古グループの皆さんと一緒に、お茶を通しての自分、もしくはただ単に自分の身の回りのことなど、とにかく自分と向き合って文章を書こう ということになりました。
この試みを始めるきっかけとなったのは、京都漱石会代表を務めていらっしゃる丹治先生のお言葉、「文章を書くのは訓練だから。 ちゃんとした文章を書けるようにならないといけません。」と、漱石会の会報への投稿を何度か経験させて下さったのでした。

というわけで、Yu-anお稽古のお菓子だけでもかなりあるのでネタには困らないでしょう。

 
トップバッターは園子さんなのですが、ちょっと失礼して先日のLa nuit des MuseesMaison Foujitaのことを書こうと思います。 

きっと皆さんの思い出の一コマに残るはずのイベントだったから・・・
 
このイベントで欠かせなかったアイテムになった衝立のエピソードから始めようと思います。
そもそもこの衝立、藤田嗣治の筒書なんですよね~
これは複製ですけれど、本物と全く同じです。 ↓

 
 


 

みゆきさんと打ち合わせに行ったのは4月中旬、ChavilleからN118Villier le Bacleへ。 遠いような気がするけれど、車で20分! Eiffel塔に行くのとたいして変わりません。
畑の道を通り抜けると可愛らしい町に入るとそこに藤田嗣治が晩年を過ごした家があります。 


 
気さくなDirectriceのアンさんとFlorenceさん。
 
 

5/17日のイベントの打ち合わせが始まると私の頭の中はお茶会の道具組みのシュミレーションでグルグルグル・・・
やっぱり一番に考えるのがお軸ですね。 
でもテントで野点、一体どこに軸をかける? 

そんなことを考えながら、藤田嗣治のアトリエを案内してもらいました。
この美術館は全て藤田嗣治が住んでいた頃のものが置いてあります。 
1階は玄関と台所、

 

結構カワイイ系が好きだったのかな?

2階に上った瞬間、衝立が目に入り、「コレを軸の代わりに使いたい!」とヒラメき、早速Anneに打ち明けてみますが、断固として『No』コレは美術品なのよ! とのこと。 

ま、そらそうですよね・・・

それでも諦めきれず衝立をいつまでも眺めている私に、Anneはこんな提案をしてくださいました。
「本物はむりだけれど、複製で作ってあげられるかも」

感涙・・・

そういえば、「アナタしぶといわね」 とも言われた気がします。。
 

そして3階のアトリエへ。
 
 

このアトリエへは奥様の君代夫人も滅多に入ることを許されなかったという。

このアトリエに入った途端、何か冷や汗がでるような、鳥肌が立つような感覚に囚われた。

正面の暖炉の壁に描かれたキリスト磔刑図、そしてピエタ。 画法はミケランジェロの模倣かと思う絵から近代美術マネの技法かと思われるものまで多様。 フジタはあらゆる画家の技法を取り入れ、自分の芸術を作り出すため模索していたまさに日本人が得意とする模倣から始まり、新しいものを創るという人だったようです。

こちらは絵画を描くためにいろいろと用いられた日本の粉たちで、はったい粉・硫黄・黄な粉・ぬか とあらゆるものがありました。
 
 
こちらは藤田の名前が刻まれているノコギリ!!


 

学生時代は西洋美術、主にミケランジェロの研究をした私にとって今回の藤田嗣治美術館の訪問は17年前の学生時代にタイムとラベルをしたような感覚でした。

今はお茶に夢中だけど、いつかまた論文を書きたいな。。

 

 

 

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