mardi 9 septembre 2014

お稽古メンバーブログ ⑧

私が裕庵に初めてうかがったのは去年のひな祭りでした。
友人がお茶の先生の御宅でひな祭りのお茶会があるんだけど、子供連れでも大丈夫だから来ない?と誘ってくれたのです。フランスに居てもひな祭りを楽しめるなんて!
子供を日本文化に触れ合せたいと思った私は、2歳だった下の娘を連れていそいそと参加しました。それまで茶道に触れたことも無かったのに。日本でだったらお茶会なんて誘われても尻込みしていたと思います。
そこでいただいたお抹茶とお菓子の美味しかったこと。
お稽古に興味を持ったものの、先生の凛としたお姿や友人の茶道に対する真摯な態度に、未経験の私がお茶とお菓子に釣られて軽い気持ちで始めてはいけないものかな?と感じてすぐに飛び込む気持ちにはなれなかったことを覚えています。
程なく裕子先生が茶道の研鑽のために京都に赴かれ、私は友人の家に遊びに行くついで(先生ごめんなさい!)にお抹茶をいただいたり、スカイプでお稽古をつけて頂くようになりました。
そして半年後、秋に先生が日本からお帰りになって、私はようやく裕庵にお稽古に通うようになりました。
今となってはだんだんとゆっくりと始まったおかげで、私と茶道の縁は深くなって行ったように思います。
私を初めにお茶会に誘ってくれた友人はもう日本に帰国されました。
日本にいた時には全く茶道に縁の無かった私が今もお稽古を続けています。そして私もやがて日本に帰ります。人生に出会いと別れはつきものですが、ゆっくりと結ばれてきた茶道の縁が、先生とも彼女ともそして今お稽古をともにしている同門の皆様とも、距離は離れてもこれからもつないでくれるように感じています。

Aucun commentaire: